アジャイルソフトウェア開発手法の先駆けともいえるXP(eXtreme Programming)の名を冠して2002年から20年以上にわたり毎年開催されているXP祭り。2023年はオンラインの講演とオンサイトでのワークショップによるハイブリッド形式で、9月30日(土)に開催が予定されています。
▶ XP祭り2023 - xpjug.com/xp2023/
コミュニティ主体によるカンファレンス開催が国内でまだ珍しかったころにスタートし、企業によるスポンサードもほぼなく、参加費も登壇料も全て無料、セッションだけでなくスタッフも毎年公募して入れ替える素朴な運営を続けながら、和田卓人さんや平鍋健児さんといった著名なエンジニアも登壇し、ソフトウェア開発について多くの示唆を与えてきたこのイベントはどのように続いてきたのでしょうか。
世界的にもアジャイルが広まりはじめた立ち上げ当初を知る小井土亨さんと、2010年に初参加してその後はスタッフとしても活躍されている納富隆裕さんに、この20年のアジャイルの変遷とあわせて伺いました。聞き手として、XP祭り2019で基調講演に登壇した角谷信太郎さんにも参加いただいています。
参加も発表もフルオープンの開発者イベント
角谷: これだけ長く継続できていて、しかも2020年から去年まではオンライン開催だったのにその期間でさらにパワーアップしているので、どんな秘密があるのか私もぜひ知りたいです。
小井土: 角谷さんとは長いお付き合いなのでよくご存じだと思いますが、何か特別なことをやっているわけではないんですよ。
── いま角谷さんから、2020年から去年まではオンライン開催だったという話が出ましたが、今年はハイブリッドを予定されていてオフライン会場が久しぶりに復活するわけですね。オフラインで開催していた2019年以前、毎回の来場者数はどれくらいだったのでしょうか?
小井土: オフラインの参加者数はどうしても会場のキャパシティで決まってしまうので、毎年だいたい150人から200人くらいだったと思います。
納富: いま古いメールを見返してみたのですが、毎回の参加申し込みが200名弱くらい、当日はそのうち9割の方が来場してくれていたようです。
── XP祭りは参加無料のイベントですが、にもかかわらず申し込み者の9割が実際に足を運ぶのは、かなり参加率が高いイベントに思えます。
納富: 実際、そう思います。懇親会にも参加者の半分くらいの人が参加していたので、やはりかなり高いですよね。
── 会場のキャパシティの話がありましたが、近年は基本的に早稲田大学が会場になっています。これには何か理由があるのでしょうか?
小井土: 会場については、以前は渋川よしきさん1の提案で代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターを使ったり、日本科学未来館で開催した年もありましたが、現在は早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所が共催ということもあって同大学の施設をお借りしています。最初のころは理工学部のキャンパスだったのですが、2017年からは同大学のグリーン・コンピューティング・システム研究開発センターになり、今年もオフライン会場として予定していましたが、諸事情によりユーザベースの会場をお借りすることになりました。
── XP祭りはXPJUG(日本XPユーザグループ)が主催というイメージが強いですが、早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所との共催だったのですね。
小井土: 同研究所の鷲崎教授がずっとXPJUGにいらっしゃって、そのつながりです。
── XPJUGについても改めて少し聞かせてください。もともとXPに興味がある日本語圏のエンジニアによるコミュニティとしてXPJUGがあり、そのイベントとして始まったのがXP祭り、という認識であっているでしょうか?
小井土: そうですね。もとを正すとKent Beckが1999年に著した1冊の書籍『Extreme Programming Explained』があり、この本を読んだ平鍋さんが感動して、XPについて日本語で語り合うためにXP-jpというメーリングリストを立ち上げました。このXP-jpメーリングリストを通して知り合った人たちが、Kent Beckの本を翻訳された長瀬嘉秀さんの会社(テクノロジックアート)のオフィスに集まるようになり、それがXPJUGにつながった恰好です。
── 長瀬さんは、当時からさまざまなアジャイル関係の書籍の翻訳に携わっていらっしゃいましたね。
小井土: はい。英語圏の有名人とも知り合いが多く、ThoughtWorks2の人たちを東京に呼んだりもされていました。それで、Martin Fowlerを東京に呼ぶときに長瀬さんを代表とする形で発足したのがXPJUGです。
── なるほど、メーリングリストのXP-jpに対し、東京拠点でオフラインの活動をするのがXPJUGだったんですね。
小井土: 活動はオフラインですが、XPJUGもメーリングリストに参加している人=メンバーなので、オフラインの会に参加できるのもメーリングリストに参加しているメンバーだけです。メーリングリストに参加していない人(XPを知らない人)にはリーチできません。
── それはそうですね。
小井土: それで、年に1回くらいは「メーリングリストに参加していない人でも参加できる場」を作ろうという話になって、それで2002年に始めたのがXP祭りでした。だから、XP祭りは、その発端からして「フルオープン」がモットーなんですよ。このモットーは現在でも継続しています。
── フルオープンというのは、具体的にはどういう意味でしょうか?
納富: 例えば、参加はもちろんですが、登壇についても「申し込みがあったら基本的に断らない」という姿勢が貫かれています。
── 確かに「XP祭り」と言いながら、XPどころかアジャイルソフトウェア開発にも直接は関係しない発表もかなり多い印象があります。
納富: 自分が初参加したときも、マインドマップの書き方の講演があったりしました。集まった人にとって「できそうなこと」の話をたくさん聞けるのが、XP祭りの大きな特長の1つですよね。
小井土: その意味では、LT(ライトニングトーク)が多彩で盛り上がるのもXP祭りの大きな特長ですね。角谷さんのような「とんでもなく面白いLT」が聞ける一方で、「XP祭りがLT初体験」という人も少なくありません。見せ方も楽しくて、「LTで5分経過したら銅鑼(どら)を鳴らす」のを始めたのもXP祭りが最初だったんじゃないかな。
角谷: 日本語圏でLTの道を切り開いたのは間違いなくYAPCなんですが、銅鑼を鳴らすようになったのは、ひょっとすると天野勝さんと懸田剛さんがXP祭りで始めたのが最初だったかもですね。
小井土: 天野さんは、「XP祭り」の名付け親でもあります。当時、イベント名としていろいろな案が出たんですが、誰でも参加できるなら「お祭り」がイメージにぴったりだろうということで、この名前になったのでした。
▲ 登壇者は「直接的にでも間接的にでもITに関与していればOK」という広いテーマで募集するもののXPのイベントらしく「アジャイル仙人(小井土さんと福井厚さん)」によるオープンニングトークがオンサイト開催当時は毎回の恒例(XP祭り2018より)
気づいた誰かが率先的にボールを拾うアジャイル的な運営
── ソフトウェア開発者がイベントを企画して開催することは、いまでこそ珍しくありませんが、第1回XP祭りのころ(2002年)はまだそれほど活発ではなかったと思います。小井土さんたちがXP祭りを立ち上げるにあたって、何かロールモデル的なものはあったのでしょうか?
小井土: 当時もコミュニティが主催する技術系イベントはありましたが、MicrosoftやOracle、IBMといったメーカーがお金を出して開催するという形が多かったように思います。自分は、たまたまそうしたイベントの運営経験があったので、多少はノウハウを知っていたのは役に立ったかもしれません。
── 小井土さんはそれからずっとスタッフをされているんですよね。
小井土: なんとなく続けていますが、XP祭りは運営もオープンなので、実行委員は毎年ゼロベースで公募です。なので、自分も申し込みフォームから毎年ポチっと応募しています。
── それだと、実際に蓋を開けてみたら誰も実行委員をやる人がいなかったり、あるいは逆に、常連ばかりが実行委員で運営が硬直化したり、そういった事態にならないものなのでしょうか?
小井土: 幸い、新しくスタッフに応募してくれる人が毎年誰かしらいる感じです。以前は学生の応募もけっこうありました。最近は学生さんは見かけませんが、エンジニアになって2、3年めという人もいます。
納富: 「先輩の紹介で応募しました」という人もけっこういます。
── 納富さん自身は、どういうきっかけでスタッフとして参加されるようになったのでしょうか?
納富: 自分は2010年に初めてXP祭りに参加したのですが、そのときの体験がとてもよかったので、翌年にはスタッフに応募していました。
── 初参加で翌年にはいきなりスタッフになろうと思ったんですね。やってみて戸惑うようなことはなかったのでしょうか?
納富: 毎年スタッフの入れ替わりがあるからか、押し付けがましさがなかったというか、かなり気楽にお手伝いができた記憶があります。
角谷: 2011年にスタッフになって最初にやった仕事って何だったんでしょう?
納富: XP祭りでは、出版社に協力していただいて、来場者に書籍をプレゼントするという企画を第1回からずっと続けています。そのための書籍提供を各出版社にお願いするというのが、スタッフとして最初の仕事でした。
── 毎回スタッフもゼロベースで応募ということは、経験者がゼロになる年もありうるわけですが、そうなっても開催できるものなのでしょうか?
納富: 前年のスタッフが、タスクをスプレッドシートに残すことになっているので、それをこなしていけば開催はできるようになっています。それに、XP祭りの運営にあたっては「手間をかけない」ことが徹底されています。会場選定やスポンサーへの連絡は行いますが、基本的に「前年に問題がなければ前年を踏襲」というスタンスになっているので、そこまで大変なことがないんですよね。
小井土: スタッフの仕事として重かったのは、実は「テーマ決め」だったんですよ。毎年、スタッフは月1で定例ミーティングをやるのですが、テーマが1回で決まることがまずなかった。それで、ある年に「テーマはなくてもいいんじゃないか」と誰かが言って、それ以降はテーマなしで毎年開催しています。
── 積極的に負担を減らしていくわけですね。
納富: スタッフが頑張らなければ開催できないようだと、「もう次からはやりたくないな」ってなりますからね。
小井土: とはいえ、新しいことをやりたい人がいたら、それは否定しないんですよ。いわゆるファーストペンギン3が否定されることはない。
納富: 実際にはスタッフが全員未経験者ということはなく、小井土さんのように練度が高い人が何人か入ってくるので、何かしら課題があれば率先して回収してくれていますしね。
── 誰かが気づいて率先的にやるというのが、XPらしいというか、アジャイル開発的ですね。
小井土: そうかもしれません。誰かがファシリテートしているわけではないし、定例ミーティングの議事録も誰か決められた人がとっているわけではない。募集サイトも気が付いたら誰かが作ってくれています。最後は開催にかかわったスタッフが翌年のためのスタッフ募集ページを作って引き継ぎます。
▲ さまざまな出版社から提供された多くの書籍がプレゼントされる(XP祭り2018より)
業務効率化から価値を生むものにソフトウェアの認識も変化
── スタッフが毎回ゼロベースで公募されるようになったのは、いつごろからだったのでしょうか?
小井土: 2010年くらいに運営方法を転換しました。というのも、もともとはXPJUGの活動の1つとしてXP祭りがあったのですが、そのころにはXPJUGの活動がXP祭りだけになっていたんです。もうXPJUGである必要はないけれど、XP祭りは面白いのでやりたい。それならスタッフもXPJUGとは関係なく、毎年公募にしようと。
── その思いつきを実装して継続できているのがすごいと思います。一方で、XPJUGとしての活動が下火になったのはどういう背景があったのでしょうか?
小井土: 2000年代後半くらいから、XPの勉強会や読書会をやるという雰囲気がなくなったように思います。ちょうどそのころ、スクラムやTDDのような、ビジネスへ適用しやすい手法やプラクティスが盛り上がってきました。それらに比べると、XPはどうしても分かりにくいこともあり、XPという切り口のフォーカスがぼやけた時期だったと思います。解説書の翻訳をたくさん手がけていたピアソンも2013年には国内市場から撤退しました。
角谷: 2000年代後半の国内におけるXPは、ハイプ・サイクルでいう幻滅期だったと言えるかもしれません。当初の過剰な期待が高まった時期を越えたところで、スクラムとかTDDが盛り上がってきたけれど、受託の枠組みは変わらないのでXPについては取り込むのが難しかったり、取り入れたら余計に無茶苦茶になったり、「ドキュメント書かないやつ」みたいな捉えられ方をしたり…。
納富: とはいえ、私が自分の業務における閉塞感からアジャイルに興味を持ち出したのがまさに2000年代後半で、そのときおすすめされる参考書の中には依然としてKent Beckの原典はありました。なので、自分と同じ問題をかかえている人たちは引き続きXPも意識はしていた気がします。
角谷: そういう意味では、XPそのものは下火だったかもしれないけれど、2000年代後半からは「どこもアジャイルです」みたいな世界にはなっていったんですよね。
小井土: ソフトウェアの見方が変わってきたな、とは感じますよね。「業務の効率を上げるもの」だったのが「価値を生むもの」になってきた。自分自身、本業ではずっとプログラマをやっているので、TDDの「テストファースト」や「自動テスト」という発想はかなり衝撃でしたし、XUnitについての資料もいろいろ書きました。
角谷: そういう世界で、小井土さんから見てXP祭りがどう変わっていったかは知りたいところかも。
小井土: スタッフに応募してくる人に「テストやQAが専門の人」が増えてきたのが印象的ですね。「本業では受入テストをやっています」といった人です。
── 以前のXP祭りには、テストやQAの人の参加はあまりなかったのでしょうか?
小井土: 自分は、以前からソフトウェアの品質に関する書籍をたくさん出されている日科技連さんのイベントなどを通して、そういう方々とつながりがあったのですが、やはりだいぶ世界は違いました。それが最近は、テスト自動化などでアジャイル的な手法がマッチする場面が増えて、完全に垣根が埋まっています。
納富: そういえば、XP祭りでも、テストやQAに関連した事例発表が増えている印象がありますね。
ソフトウェア開発をよくしたい発表なら失敗事例でも役立つ
── ここまでのお話で、2000年代後半を境にXP祭りの運営方針が変わったことや、その背景に日本におけるXPやアジャイルの受容の変化があるらしいことは察せられるのですが、XP祭りの求心力が年々高まっているように見える要因はどこにあるとお考えでしょうか?
角谷: 私もそこが気になります。去年(2022年)も並行する13トラックが発表でみっしり埋まっていて、すごいことになっていますよね。
▲ 物理的な会場の制約がなくなったことで結果として13トラック並列となった2022年のタイムテーブル
小井土: 実を言うと、あんまり規模を大きくしようとかは考えていなくて、結果的にそうなっている感じです。
角谷: 最初のほうの話で、小井土さんと納富さんが「申し込みがあったら基本的に断らない」とおっしゃっていたのが、オンライン開催になって現実的な限界が取り払われた結果こうなった感じですよね。それにしても、これだけセッションが多いとスタッフが大変になりそうですが、その辺は大丈夫なんでしょうか?
納富: スタッフが足りなかったら登壇者自身に当日スタッフをやってもらえばいいので、今のところそのへんはあまり気にせずに「基本的に断らない」を貫いています。
小井土: XP祭り当日も、特別な作業はなくて、ZoomのURLの用意とDiscordでの案内、司会が主な作業です。あとは、出版社に提供していただいたプレゼント用の書籍が欲しいという方とのやり取りがありますね。
── 過去の記録を見ると、オフライン開催の最後だった2019年でも1日で6トラック24セッションが埋まっていたので、XP祭りで発表したい人はオンラインになる前からものすごく多かったようですね。
納富: しかも、単に数が多いだけでなく、発表も良質なものが多いと思います。先ほど事例発表が多いという話が少しでましたが、そうした「お金を払ってでも聞きたいような話」が無料イベントでこれだけ豊富に聞けるので、参加者が多い理由はそのへんにありそうです。
── 意欲的な参加者が集まる場なので、そこで発表したい人が増えているのかもしれませんね。
角谷: こうしてセッションを見返すと、失敗事例もあって、そういう生々しい話が聞けるのはうれしいし新鮮ですよね。やっぱりコンテンツ力なのかなという気はします。
納富: XPのカンファレンスだからXPの話をしなきゃ、みたいな縛りもなく、ソフトウェア開発を良いものにしていくというテーマに沿っていればなんでもいいので、そのへんの緩さが応募へのハードルを低くしているのかもしれません。
角谷: 「なんでもいい」は諸刃の剣で、とっちらかってしまう可能性はあるわけですが、不思議とうまくいってるんですよね。実にいい感じに幅ができている。
小井土: かといって、へんな人からの応募があるわけでもないんですよね。完全にそれぞれの登壇者の自己判断なのですが、それでどうして現在のような状況が作り上げられたのか、実をいうと私にもよく分かっていません。ただ、なんとなく場の形成がアジャイル的に実現できているなとは感じています。
── 今年以降、発表を希望する方がさらに増えることもあると思いますが、小井土さんや納富さんの中で何か方針のようなものはあるのでしょうか?
納富: 企業や特定製品の宣伝色が強い応募がきたら困るな、と思うときはありますね。
小井土: そうですね。ただ、発表を公募する形式は当分は変えず、できるだけ現在の方針で続けられたらとは思っています。オフライン会場で全部をやるのは物理的に難しいので、そこはオンラインとのハイブリッドにしながら、オフライン側をうまくやっていければと。
角谷: 今年はハイブリッドでやるとして、来年以降は対面のみに戻す可能性は?
小井土: 去年までオンラインがうまくいっているので、個人的にはオンラインもやめなくていいかなと思っています。
納富: もしスタッフの中でオフラインのみでやりたいという人が出てきて、誰にも迷惑がかからない形でできそうなら、戻るかもしれませんね。
小井土: 誰かに決定権があるわけではないので、その可能性はありますよね。参加している人もスタッフ自身も楽しめるのがいちばん重要なので。
── なるほど。お二人のお話を聞いていて感じましたが、ひょっとすると、スタッフが疲弊しないようにやるというXP祭りの方針が登壇者にとってもハードルの低さになっており、それが魅力的な登壇者と参加者を呼び寄せているのかもしれませんね。
納富: 自分を含め、スタッフは基本的に「誰でも受け入れるし、無理なくやる」というモットーに惹かれてスタッフをしているところがあるので、その可能性はあるかもしれません。
小井土: どうなんでしょう。その可能性も含めて、自分はやはりよく分かっていないというのが正直なところです。
── 今年のXP祭りも、来年以降も、引き続き楽しみにしています。今日はありがとうございました。
取材・構成:鹿野 桂一郎(@golden_lucky / ラムダノート)
編集・制作:はてな編集部
- 小井土 亨(こいど・とおる) @koido1961
- 株式会社OSK R&D本部 開発技術部 AP基盤技術課 上級課長。長年同社にて業務パッケージソフトウェアの開発に従事し、アーキテクチャ策定や基盤開発、技術支援を行う。特にシステムテストの自動化に取り組み、社内ツールの開発や自動テスト運用環境の構築に取り組む。2000年ごろからアジャイル開発のコミュニティに参加し、初回から「XP祭り」のスタッフを務める。著書に『eXtreme Programmingテスト技法 xUnitではじめる実践XPプログラミング』(2001年、共著)。日本科学技術連盟 ソフトウェア品質シンポジウム委員(SQiPシンポジウム)。
- 納富 隆裕(のうどみ・たかひろ) @nohdomi
- SIやEC事業者でシステムエンジニアやプロジェクトリーダーを経験し、現在はSI企業のマーケティング部門に所属。自社メディアの制作に従事する。
ブログ:のーどみたかひろ|note
- 角谷 信太郎(かくたに・しんたろう) @kakutani
- 個人事業主。一般社団法人日本Rubyの会 理事。株式会社ユーザベースSaaS事業エクストリームプログラミング顧問、Agile Journey共同編集長。フィヨルドブートキャンプ顧問。株式会社永和システムマネジメント フェロー。日本最大のRubyカンファレンス「RubyKaigi」の運営には2006年から携わる。主な共訳・監訳書に『研鑽Rubyプログラミング』『ユニコーン企業のひみつ』『Clean Agile 基本に立ち戻れ』『なるほどUnixプロセス』『Rubyのしくみ』『アジャイルサムライ』『アジャイルな見積りと計画づくり』など。